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身代わりH

第20章 *最後の夜

硬直したあたしに、お兄ちゃんは吐き捨てるように言う。




「お遊びは終わりだ。オレとおまえは普通の兄妹。それ以外の何者でもない」



「-…っ!!」





オアソビハ オワリ





お兄ちゃんの言葉が冷たい氷水のようにあたしの心臓を凍らせた。




あたしはほぼ無意識でぷるぷると首を振って抵抗の意思を示したけど、お兄ちゃんはさっきまでの様子が嘘のように無表情で言った。




「何度も言うようだが…おまえに選択権はない。普通の兄妹に戻るんだ…わかったな?もうオレには近付くな」




「…!!…」




カチャッ。

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