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身代わりH

第23章 *隠された真実・・・?

…気付くと大粒の雫が頬を伝って滑り落ちていた。




…初めて学校でした時…、あの時のお兄ちゃんのしぐさや言動から、少しは…体以外も求めてくれたのかと思ってた。




…だけど…違った…。




その大きな事実を目の前に突き付けられ、漠然とした悲しみがあたしを押し潰そうとする。




…もう、何も考えたくない…。




そう思った時。




-廊下の方から数人の足音が近付いて来た。




「養護のアイツ、今日出張でいないらしいぜ」



「マジ?ちょーどいいじゃん」




どこかで聞いたような声が耳に入ったかと思うと、バン!と乱暴にドアが開いた音がした。

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