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身代わりH

第24章 *知られていた

そして先輩は雅を抱き上げて1階の保健室まで運び、べッドに寝かせると、




『…市ノ瀬』



『…は、はい』



『…こいつの様子…最近どうだった?』




と、聞いて来た。





『あ…、すごく元気ないです。お弁当もほとんど食べてないし、笑っても作り笑いばっかり…』



『…そうか…』




先輩はそう一言答えて踵を返すと、




『オレが運んでやったことは、雅には言わなくていいから』

と言って、静かに保健室を出て行った。

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