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身代わりH

第4章 *お仕置き

-どうして…?




「おまえの好きなカルボナーラ、冷めちまうぞ?」




お兄ちゃんはそう言ってからかうように笑った。




-まるで…何もなかったかのように。




「…なんで…?…お兄ちゃんの…せいだよっ…?」




あたしが震える声でそう呟くと、お兄ちゃんの表情が一変した。




「-……」




そして、不機嫌そうな顔であたしを見下ろしながら、吐き出すように言った。




「オレのせい?…何言ってんだ、自業自得だろ?人のせいにすんなよ」




「-!!…ひどい!」




冷たく言い放たれたその言葉が、ザクリと心に突き刺さる。




…ひどい…あんまりだよ。
謝る気すら、ないの?




…そう、それなら…お母さんに言えばいい。




お兄ちゃんに無理矢理…変なことされたって。

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