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身代わりH

第4章 *お仕置き

あたしは弱々しい声でお兄ちゃんの向こうの階段に叫んだ。




「…お母さ…っ!」




だけどあたしの声は途中でお兄ちゃんの唇に塞がれ虚しく消えた。




「…んんっ!…」




突然で油断した隙に舌まで入って来て、ドンドンと肩を叩くと、ようやく解放された。




「おまえ、自分の立場わかってるか?自分からばらすことになるんだぞ。兄貴のSEXシーン聞いてよがってたなんて聞いたら、母さんはなんて思うだろうな?」




「-!!…」




おかしそうに笑うお兄ちゃんを見て、背筋がゾクリとした時、階下からお母さんの声が聞こえた。




「拓真~、雅~?何してるのー、早く降りて来なさい」




すかさずお兄ちゃんは階下に顔を向けると、




「母さん、こいつ寝ぼけて服裏返しに着てんだよ。今着替えさすから先食べてて」




平然とそう答えた。

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