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身代わりH

第5章 *崩れた関係

***


それから-…、お兄ちゃんはお母さん達の目を盗んでは、夜な夜なあたしの部屋に入って来て、無理矢理あたしを抱いた。




“ミク”と呼ばれたら、それが合図。




あたしは逆らえず、“タクマ”のなすがまま、全てを受け入れる。




『悪いようにはしない』
って…、そういうことだったの?




あたしをはけ口にすることだったの?




…でも、わかってた。




彼女の身代わりだって。




『アイツの代わりだ』




お兄ちゃんは確かに、そう言った。

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