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身代わりH

第6章 *滴る水

お兄ちゃんは無言でタオルを頭にかけると、がしがし、と拭きながらあたしを見つめていた。



「-ごっごめんなさいっ!」



-恥ずかしすぎっ!



あたしは慌ててお兄ちゃんに背を向け、脱衣所を出ようとした。



-すると。



パシッ。



湿った手があたしの腕を掴んだ。



「-なんで出てくんだ?」


「…え?」



ドキドキドキ…。

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