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身代わりH

第6章 *滴る水

胸の高鳴りを抑えながら振り向こうとすると、後ろから伸びてきた腕に包まれた。



ぎゅ…。



濡れた肌を伝わって、じわりと服に水滴がにじむ感覚。



「ここにいろよ、“ミク”」



「ー!!ー」



ドクンッ!



耳元で囁かれた言葉に、心臓が大きく跳ね上がった。

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