ドリームSEXカフェ
第9章 視線の快楽
そこには…大きな扉があった…
「…扉…ありましたか?」
『ええ…最初から…』
店員の笑みに…警戒はしたものの…
つられて…扉の前に来てしまった…
ふわりと…ミルクの香りが鼻をくすぐった…
『…ここのカフェの正式名は…【ドリームSEXカフェ】…お客様の願望を体験出来るカフェ…
夢を現実に…現実を夢のように…体験することができるのです…
お客様…いかがですか?』
は?何を言っているんだ…怪しい店だったのかよ…
「いや…結構です…」
断ってみたものの…大きな扉は…何故か魅力的で…
俺を手招きする…
『…お客様…警戒するのは解りますが…ここから奥は…お客様の願望ですから…無いなら無いなりの夢で終わりますよ?試してはいかがですか?』
無いなら無いなり…
「…扉の奥を見て終わるって事か…」
少し警戒が解け…俺は扉に手をかけた…
ギギギ…
扉がゆっくり開く…
『……夢をリアルに…
………リアルを体に……』
店員の声を聞きながら…俺は扉を完全に開け…
中へ…足を進めた……