ドリームSEXカフェ
第9章 視線の快楽
ガチャ……
バタン…
「お?来たか?
…なんだ…ヤローかよ…」
部屋に入ると…一人の男性が…ソファーに座り…こっちを見た…
俺は…固まったまま…ドアの前で立ち尽くした…
「…こちらにど〜ぞ?」
…なんだ?何だ?
俺は状況を理解するまで時間がかかった…
『…えっと…誰…ですか?…ここは?』
とりあえず…何者か確認しなくては…
「あ〜…オフィス…?
スタジオ?フォトスタジオ?で、俺はカメラマン…」
あ…なるほど…
『…フォトスタジオ探してたから…俺…それで…か…』
…俺の今の願望は…写真の取り直しだからな…
「…写真撮ればいいのかな?」
しかし、なんてぶっきらぼうなやつだ…
『…えぇぇ…初めまして…大渡 新一(オオワタリ シンイチ)です…
縁談用の写真を…撮りたくて…』
俺は普段通りに男に名刺を渡した…
「…あっ丁寧にど〜も。
俺は、カメラマンの
熊谷 煉二(クマガイ レンジ)です。」
熊谷も名刺を差し出した…
見た目…ガッチリしていて…黒いパンツにグレーのシャツ…
鋭い目に…高い鼻…
…ジムとかバリバリ通って体作ってそうだな…
マダム受けしそうな…いかにも遊びまくってるカメラマンって感じ…
大丈夫かよ…
「…縁談用ね…見合いでもするんですか?」
『…まぁ、上司の紹介で…』
クス…
ん…今…笑われた…
『…何ですか?いまどき…見合いは…可笑しいですか!』
少し睨みながら…熊谷を見た…
「…いや、気乗りしてないのかなって思って…
えっと…大渡さん…?
気乗りしないなら…断ったらどうですか?」
なっ…何を…
『…別に、良くも悪くも思ってませんよ!
何で熊谷さんにそんな事言われないといけないんですか?!』
初対面で…何だコイツ!!!
「気を悪くしたならすみません。そんな気がしたもんで」
……結婚願望が…今はないだけで…他人から言われると……しゃくに触る