ドリームSEXカフェ
第10章 各駅天国
ギィ…バタン…
―――――――――――…
ガヤガヤ…ザワザワ…
ん…
ん!!!ここは!!!紛れも無い…ホーム!!!
部屋の中に…ホーム…
すでに電車が目の前にあり…人がぎゅうぎゅうに押し込まれている…
朝の…通学風景そのもの…
私は…仮面をつけた…
少し違和感が有るが…眼鏡の上から着ける形となる…
致し方ない格好だ…
素顔を曝すよりはましだろう
しかし、電車の中に入るには…この押し寿司のような箱に入らねばならない…
「さぁ…中に入って…パーティーがはじまってるよ…」
躊躇している私の後ろから、サラリーマン風の男性が声をかけてきた…
『…えっ…はぃ』
「…ぎゅうぎゅうに見えても…すんなり獲物は解るし、傍観者には親切だよ」
サラリーマンは背広からスマホを取り出し…電車の中にスッと消えた…
『…夢…だよね…リアルで怖いな…』
私もサラリーマン風の男性が行ったように…電車の中に入った。
『く…っ…はあ』
入った…見かけより…身動きが取れる…
電車の中は意外に動けるスペースはあり…
私はキョロキョロあたりを見渡した
周りは私と同じ仮面を着けた人ばかりで…異様な雰囲気が漂っていた…
「…え〜と、傍観者Sさん?」
後ろから声をかけられ…ビックリした…