テキストサイズ

ドリームSEXカフェ

第12章 癒しの蝶



誘われるまま…店の中に入ると…パンの香りが広がった。



『…どうぞ、こちらに座ってください。』



カウンターの席に座ると、店員はトレイに焼きたてのパンとスープを乗せ私の前に差し出した。



『…おいしそう。いただきます』




焼きたてのパンは香ばしくフカフカだったし、スープもパンに合って…食べる手が止まらなかった。



『…ごちそうさまでした。はぁ〜おいしかった。』


店員は微笑みながら食後のコーヒーを準備していた。


ふ〜っと深呼吸をしていたら…店の奥の扉が目に入った。



『…あの、ここってカフェ?ですか?あの奥も?』


扉を指差し店員に尋ねた。


『えぇ、ここの正式名は、【ドリームSEXカフェ】です。
お客様の願望を叶えるカフェですよ。』


『は?ここって風俗だったんですか?』


クスクスと店員は笑い…扉の前に立つ



『風俗とは違いますよ。この奥はお客様の頭の奥底に眠る本当の願望を体験できる場所ですから。
……夢の世界…現実とは違う世界…』



ちんぷんかんぷんだったが…好奇心が私の足を前に進ませた。





ギギギ…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ