ドリームSEXカフェ
第14章 記憶と少女〜選択の手紙〜
バタン―――――――――…
「…小百合…?」
『ぇ…』
そこは…さっき中に入れてもらえなかった…
兄のアパート…
『え…お兄ちゃん?』
引っ越しの時には見たきりの兄の部屋…
「な…何で…」
兄はオロオロしながら…私を見た…
これは…夢だし、私の頭の中の願望!
「…お前、泣いたのか?」
兄は私の泣き顔を見て…悲しい顔をした…
『うん…だって…お兄ちゃんに嫌われてたって、気がついたから…』
沈黙が続いた―――――…
「…小百合、こっち来て座れ…お茶入れるよ…」
『いらない…伝えたい事があったから…来ただけ…』
私は…兄に詰め寄った…
『お兄ちゃん…
私は・・・・・・・・・・お兄ちゃんが・・・・・好き。
大好き!!!家族の好きじゃなくて…!ラブの方の好き!!!』
私は兄の胸倉を掴んで叫んだ!!!
『兄妹とわかっていて!!!好きなの!!!
愛してる!!!愛してる!!!誰にも負けない!!!
お兄ちゃんの事を全て知ってる!誰にも渡さない!!!』
叫んでいて、ドンドン涙が溢れてきた…
涙で兄の顔が歪んで見える…
『お兄ちゃん…が…私を嫌いでも…ぃぃ…
好きな気持ちは否定しないで…解ってほしいの…』
私は兄の胸で…泣いた…
スッキリした…
答えは解っている…
それでも…言えてよかったと思っている