ドリームSEXカフェ
第20章 ロミオとジュリエット…
「樹里、この薬。
画期的な薬だ!!!今、開発している、新薬だ!!!
激薬だが、少量なら今の薬の世界がガラリと変わる代物だ!!!」
『そうなんだ!凄いね』
パパが目をキラキラさせて話してくれている
それだけでいい…
『パパ、その薬…発表は?』
「まだだ、お前の旦那の資金提供でここまでこれた。
いい旦那様と結婚できたな!パパうれしいよ」
言わないで…
うれしいとか…
「どうした?」
『パパ…私…結婚…したくない…』
「!!!樹里?っ」
私はポツリと本音が出た…
ゆっくりパパの顔を見ると…困った顔をしていた…
『うそ…パパ、嘘よ…
結婚はするわよ…そんな顔しないで?』
パパは歩みより…私を抱きしめた…
『わかってる…パパのためだもん。
パパのためなら…なんだってする…』
「樹里…ごめんな…もっと…パパに力があったら…嫁になんか出さないのに…」
私はパパの胸の中で泣いた…
『…パパ…私…』
もう…ダメだ…
この思いは…無駄にしたくない…
『パパ…私…ちゃんとお嫁に行くから…
お願い…抱いて…』
「!!!樹里?」
パパは私の肩を掴んで胸から放した!!!
『お願い…パパ…』
「…樹里…」
見つめ合い…無言の時間が過ぎた…
『…無理よね…実の娘にそんなこと言われても…困っちゃうよね…』
涙が溢れて止まらない…
私はパパの持っていた、新薬を手から取った…
『……好きでもない男とセックスして…心が壊れてしまうかもしれない…
その時…この薬を飲むね…』
薬を握り…私は…パパから一歩下がった…
「樹里…ダメだ…
樹里は…樹里は…私の大事な娘だ…」
パパは私をもう一度抱きしめた…
『…パパ…お願い…
最初の男は…パパがいいの』