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私と飼い主のはなし

第8章 過酷な一日

(…どうしよう、答えわかんないよ…)


前にでてきてチョークを握りしめて見たものの、授業を全く聞いてなかった上に苦手な数学で当てられたのだから絶望的に分からない。


皆に背中を向けているので視線があつまる。
もしここで、風が吹いてスカートがめくれたら、皆の前でお尻がまる見えになってしまう。
皆に、変態な子だってばれてしまう。

男子にだってもしかしたら変なことされちゃうかもしれない、

そんなことを考えてたら、なんだかあそこが熱くなってきてむずむずしてきた。

触りたい…はやく触りたい



「14!」

「え?」

小さく声が聞こえて振り返ってみると澤田くんが先生に聞こえないように答えを教えてくれていた。
ありがとう、と口パクでお礼をいうと黒板に14と書く。


「よし、正解だな。席に戻っていいぞ」


なんとか、正解のようでほっと、胸をなでおろしてもう一回澤田くんにありがとう、と言うとニカっと澤田くんは笑った。


「皆の前で変な想像してたの?」

「….なっ!?そんなこと…」

席に戻るといきなり久城くんに言われて顔が熱くなる。見透かされていた事がとても恥ずかしい


「触ってほしいって思ったんじゃないの?」

「んっ!」


きゅっと制服の上から乳首を摘まれて変な声が出てしまいそうになる。


「制服の上からでもわかるくらいここ、ビンビンになってるけど?」

「こ、これは…ちがうよ」

「ふーん?まあこの調子だとすぐに日向のほうから触って欲しいってねだってきそうだね」


にこっとわらうと摘まんだ手を離す。
そして丁度授業終了のチャイムがなった。

この頃の私はまだ、自分が久城くんに触ってほしいなんて言うわけないと思っていた。


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