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第2章 土曜日

そしてだんだんと人が集まってきた。



サクッ…


「…どうも皆様、私Sでございます。
…それでは早速、貴方達の学校へ行きましょう。
……ここに長居する必要もございませんし。」

――S…!!!

基樹を含むゲーム参加者全員が息を飲んだ。
Sの声は、なかなかソフトな低音で警戒心を抱かせないような、滑らかで綺麗だった。

だが逆に、警戒心を抱かせなさ過ぎて妙に怖いのだ。それも、鳥肌がたつ程に。

そして基樹達は、緊張した面持ちのまま、移動手段のバスの中に乗り込んだ。

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