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第2章 土曜日
――他の人は何を持って来たんだろう…。
基樹は一応、サバイバルナイフをポケットに、防弾チョッキを着用して
ライター、マッチを胸ポケットに忍ばせて待ち構えていた。
…何が起こるか分からないからだ。寧ろ、大変なことにならなきゃ可笑しいとまで、思っていた。
「…基樹?」
――え?
それは、基樹の同級生の煌太であった。
あまり喋ったことはないが、フレンドリーな人というのは見れば分かる程だった。
「…煌太、まさかお前も…」
「…あぁ、殺し合いサバイバルだ。」
この駅前広場入口には、理由は分からないが基樹の学校の人はあまりこないのだ。
もしかして、と思って聞いた基樹だったが、悪い予感が的中してしまいガタガタと震え出した。
――こいつとも、殺し合いするのか…
基樹は改めて現実を突き付けられたのであった。