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第2章 土曜日




あれからしばらく、基樹は職員室のデスクを見つめていた。


デスクを見つめていると言っても…どこか遠い所を虚ろな漆黒の瞳で見据えたまま、時折何かを呟きながら。



――痛っ…!!

突然、基樹は激しい頭痛を訴えた。


「…ッ…い…たっ…!!」


先程から、基樹は度々軽い頭痛が起こってはいたが…少しこめかみを押さえる程度だった。


…だが、今度の痛みは違った。


基樹は頭が痛過ぎて、その場に膝を付いてしまった程だ。



…頭がズキズキと痛む。


基樹はなんとか立ち上がり、フラフラとした不安定な歩き方で職員室を後にした。


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