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第1章 はじまり



『貴方の指を賭けてくだされば、指の本数で貴方の憎い相手を殺して差し上げます。』



―…!!!!


基樹は一瞬目を疑ったが、すぐにイタズラだと確信しケラケラと笑い始めた

「ウケる!…『殺して差し上げます』だって!!!…ハハッ…」

笑いながら基樹はメールを消そうとしたが、メールにはまだ続きがあった。


『ただし……参加資格はゲームで勝ち残った方のみです。』



『・この中からお選びください。
1,殺し合いサバイバル(in学校)
2,綱渡りゲーム(命綱なし)
3,赤ずきんちゃんゲーム(赤ずきんちゃん)
※尚、殺し合いサバイバルは私物持ち込み可能です。』

「…ゲームを選べ、ってか…ッ」




―――教室には、基樹のたまにもれる悲痛なため息と、時計の秒針が虚しく聞こえるだけだった―――

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