Game=?
第2章 土曜日
――結局…
基樹は一睡も出来なかった。
そして、遂にこの日がやってきてしまったのである。
ピロ〜ン♪
「―ッ…」
もはや基樹には、メールの着信音は“悪魔の囁き”にしか
聞こえなかった。
基樹は血の気が引いたが、もしかしたら他の人からのメールかも知れないと思い、
恐る恐るメールを開いた。
『Sでございます。
ところで、たった今集合場所が決まりましたので、お知らせ致します。
集合場所
駅前広場入口
それでは後程。』
「…S…」
基樹は無意識に唇を噛んでいた。
そして、基樹は集合場所へと足を運んだ。