私のオネエちゃん
第2章 再会
真子「海斗、今日部活は?」
海斗「顧問がいないから休みだって」
真子「そうなんだ」
彼は
山本海斗(やまもとかいと)
真子のクラスメートで一年にしてバスケ
部の次期
エース候補だ
真子「…」
海斗「真子、お前もしかして傘持ってな
いの?」
真子「あぁ、うん」
海斗「なら早く言えよ」
真子「えっ?」
海斗「途中までなら送ってやるよ」
真子「本当?ありがとう」
こんな状況だし
真子は迷う事なく海斗の申し出を受け入
れ
海斗の小さな折りたたみ傘に
入れてもらう事にした
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海斗「傘小さいんだから、あんま離れん
なよ」
真子「ありがとう、でも海斗の傘だから
私は濡れても…」
海斗「…いいんだよ」
真子「…」
小さな折りたたみ傘
一人でもギリギリの大きさなのに
二人で使えば頭と肩以外は、ずぶ濡れの
状態
でも海斗は
少しでも真子が濡れないように
自分が濡れるのを気にせず傘を真子の方
に
傾けてくれた
真子「…」
海斗「…」