私のオネエちゃん
第2章 再会
幸「ふ~ん、初恋のお兄ちゃんがね」
真子「大好きなお兄ちゃんがオネエちゃ
んになっちゃって…」
幸「大好きな、って過去形じゃないんだ
ね」
真子「べっ別に深い意味は…」
幸「そうだね、お兄ちゃんだもんね」
真子「…」
恭平の事は今でも好きだ
それが
兄としてなのか一人の男性としてなのか
そう聞かれると答えに
迷ったが…
真子「…はぁ」
幸「初恋だもん、仕方ないよ」
真子「…そうかな」
幸「気にする事ないよ」
真子「…そうだね、そうだよね」
幸「元気になった?」
真子「うん、ありがとう」
お兄ちゃんに
恭平にドキドキした真子
その事で変に落ち込んだり考え過ぎたり
したが
そんな必要なかった
だって、だってまだ好きなんだから
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真子「…雨だ」
帰ろうと
外に出た時
いつの間にか雨が降り出していた
天気予報では今日一日、快晴と言ってい
たし
置き傘も折りたたみ傘も
持っていない
雨が止むまで
しばらく待っていると…
男子「真子?」
真子「?」