私のオネエちゃん
第10章 両想い
恭平「覚えてる?」
真子「…忘れるワケないじゃん、あの時
お兄ちゃんにフラれて大泣きしたんだも
ん」
恭平「確かに泣いてたね」
真子「あの時は本当、涙が枯れるかと思
ったよ」
勇気を出して
恭平に初めて告白した時の事
あの時は結局、フラれ大泣きした真子
しかし次の日には
恭平は引っ越してしまい
数年ぶりに再会するまで一度も会ってい
なかった
真子「でもそれが?」
恭平「実は引っ越す前に、真子に会いに
行ったんだ」
真子「会いに行ったって…でも私…」
恭平「会えなかった、外にまで聞こえる
声で大泣きして会ってくれなかった」
真子「…」
恭平「その時に真子、泣きながら言って
たんだ、「あんな男、大っ嫌い!!もう
二度と会いたくない」って」
真子「本当に!?そう言ってた?」
恭平「本当」
真子「…ごめん」
恭平「でも会いたくて…真子に会いたく
て…どうしたらいいかって必死に考えて
その結果、あんな風になって…」
真子「そうだったんだ…」