私のオネエちゃん
第12章 疑惑
由美子「恭平…あなた…あなた自分が何
言ってるかわかってるの!?」
恭平「わかってるよ」
由美子「なら…」
真子「お兄ちゃんは悪くありません!!
全部私が悪いんです」
恭平「真子のせいじゃない、俺が」
真子「お兄ちゃん…」
どちらが悪いワケではない
ただ好きになった相手が兄妹だっただけ
この気持ち
必死に消そうと諦めようとした
しかしそんな簡単に諦められるほど軽い
気持ちではなかった
恭平「とりあえず必要な物だけまとめて
残りは後で取りに来ればいいから」
真子「…わかった」
由美子「待って!!行かないで…」
真子「…」
恭平「真子、行こう」
真子「…うん」
必要な物だけまとめ
家を出る準備をした真子と恭平
住む場所や、お金の事など全く未定だっ
たが
不思議と
不安な気持ちはなかった
恭平「準備出来た?」
真子「…うん」
恭平「じゃあ行こう」
真子「…」
由美子「恭平…真子ちゃん…」
真子「…うん」