私のオネエちゃん
第12章 疑惑
恭平「俺は男で…真子は女だからさ」
真子「だから?」
恭平「だっ…だから…」
確かに
お金に余裕はなかった
しかし恋人とはいえ真子はまだ嫁入り前
恭平も男だし
それなりに性欲だってある
でもそういう事
真子との初めては勢いではなく
ちゃんと雰囲気や場所など大事にしたい
と考えていた
でも…
真子「何?」
恭平「…なんでもない」
真子「えぇ~気になるじゃん…」
恭平「…」
当の本人
真子は恭平の優しさ、気遣いに
全く気づいてない
様子だった
恭平「…でもどうするかな」
真子「これからの事?」
恭平「考えなしに出てきちゃったけど…
学校もあるし…いつまでもホテルに泊ま
るワケにいかないからな…」
真子「…ねえ」
恭平「?」
真子「私、行きたい場所があるんだけど
いい?」
恭平「いいよ」
真子「あのね…お兄ちゃんのお父さんに
会いたいの…ほらっ、約束してたじゃん
私を紹介してくれるって…このままじゃ
うやむやになっちゃう気がして…」
恭平「そうだね、約束してたじゃあ明日
行こっか」
真子「うん」