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私のオネエちゃん

第12章 疑惑



真子「お父さんのお墓、こんな近い場所
にあったんだね」

恭平「うん」



お花を供え
お墓の掃除をする恭平
前は定期的にお墓の手入れに来ていたが
再婚して以来
お墓に来るのは久しぶりだった



恭平「父さん、久しぶり、今日は父さん
に紹介したい人がいるんだ」

真子「はじめまして、川井真子です」

恭平「俺の彼女、だけど妹なんだ、色々
あって…でも俺達は本気なんだ、だから
父さん、俺達の事、応援しててね」

真子「…お願いします」



手を合わせ
お墓の前でお願いをした
もし今、恭平の父が生きていたら
二人の交際は反対されてしまいそうだっ
たが
それでも
お願いせずにいられなかった
この先、何が起きても一緒にいられるよ
うに…



女性「恭平、久しぶりね」

恭平「こんにちは」

真子「お世話になります」



今夜は
この近所に住んでいる
恭平の親戚の家でお世話になる事に
表向きは
兄妹で仲良く父のお墓参り、だったが
家を出た本当の理由だけは口が裂けても
絶対、言えなかった


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