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私のオネエちゃん

第12章 疑惑



恭平「学校、どうする?」

真子「あぁ…うん…」

恭平「ここからでも少し早く出れば全然
間に合うからさ」

真子「…うん」



親戚のご好意に甘え
それから何週間も滞在してしまった
何週間も滞在するなんて迷惑かと思われ
たが
旦那さんを数年前に亡くし
ずっと一人、寂しく暮らしていた彼女に
とって
恭平、真子の存在は
救世主だった



幸「真子、おはよう」

真子「おはよう」



家を出た事
幸には話していなかったが
バレる様子もなく、ただ時間だけが過ぎ
ていった


そんなある日
親戚の家に父から連絡が入った
しかし
父からの連絡は真子や恭平の事を心配し
連絡してきたワケでは
なかった



真子「どういう事ですか…」

親戚「今さっき連絡があったの、由美子
さんが倒れたって」

真子「倒れた…お母さんが…」

親戚「恭平にも何度も連絡してるんだけ
ど通じなくて…」

真子「あっ…お兄ちゃんには私から伝え
ます…だから…」

親戚「そうね、じゃあお願いね」

真子「…わかりました」


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