私のオネエちゃん
第14章 別れの時
恭平「真子」
真子「…」
恭平「これが最後の別れじゃないし絶対
また会えるから、ねっ」
真子「…」
恭平「真子?」
真子「…わかった」
恭平「よし、いい子いい子」
真子「…」
渋々
納得したものの
手を離す瞬間、別れる瞬間はやっぱり
辛く、悲しくなるもので…
真子「お兄ちゃん…絶対…絶対連絡して
落ち着いたら会いに来てね…」
恭平「うん」
真子「絶対…絶対だからね!!」
恭平「わかった、約束!!」
真子「…」
離れ離れになっても
絶対、また会う事を約束し別れた二人
例え会えなくても
今の時代、携帯で電話やメールが
簡単に出来る
そんなに
心配する事はなかったが…
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真子「…」
ケイ「真子、すごい顔」
真子「えっ?」
幸「眉間にシワ」
真子「あぁ…うん」
放課中や授業中
家に帰っても、いつでも、どんな時でも
真子は携帯と睨めっこしたまま
恭平からの連絡を
待ち続けた
しかし
一週間、二週間が経っても
電話はおろかメールの返信もなかった