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私のオネエちゃん

第14章 別れの時



真子「…こんな時…こんな時はいつも…
お兄ちゃんが来てくれてたな…」



昔から恭平は
真子にとってスーパーマンだった
今日のように雨が降れば傘を届けてくれ

勉強がわからなくて
困ってた時は真子がわかるまで教えてく
れた
転んで怪我して泣いていた時は
おんぶして家まで
送ってくれた

でも…
でも今は…



真子「…会いたい…会いたいよ…」



どんなに泣いても、どんなに願っても
真子の前に恭平が現れる事は
なかった



真子「…!?」

海斗「…」

真子「…海斗」



気配を感じ視線を上げて見ると
そこには海斗がいた
学校では毎日
顔を合わせていたが
こうして話すのは文化祭以来で本当に
久しぶりだった



海斗「真子…お前、何してんだよ…」

真子「…傘忘れちゃって…」

海斗「そうじゃなくて…なんでそんなに
泣いてるんだよ…」

真子「…泣いてないよ」

海斗「嘘つくな…お兄さんのせいで泣い
てるんだろ…」

真子「…違うよ」

海斗「違わないだろう!?だって…」

真子「違うってば!!」


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