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私のオネエちゃん

第14章 別れの時



真子「…ただいま」



暗い部屋の中
少し前までは由美子が出迎えてくれたが
今は恭平や由美子と離れ
父との二人暮らし
父は毎晩
仕事で遅く
あの日、恭平と別れた日からずっと
真子は一人ぼっちだった



真子「…着替えなきゃ」



体はすっかり冷え少し熱っぽかったが
このまま眠るワケにいかず
真子はお風呂に入り
早めに眠った


熱いお風呂に入ったし
風邪を引かないようちゃんと暖かくして
眠ったが
翌日、目を覚ましてみると
喉は痛いし、寒気はするし、頭はガンガ

完全に昨日の雨で
風邪を引いてしまっていた



父「本当に一人で大丈夫か?」

真子「大丈夫だから、仕事行って、もう
何日も休んで…みんなに迷惑かけてるで
しょう?」

父「…わかった、その代わり何かあった
らすぐ連絡しろよ」

真子「うん」



一人になるのは心細かったが
看病の為に何日も休んでもらうワケには
いかず
無理やり父を会社へ送り出した真子
だいぶ熱も下がっていたし
そんなに心配する必要は
なかったが…


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