私のオネエちゃん
第4章 母の誕生日
恭平「何?」
真子「…ここじゃあ…ちょっと…」
恭平「じゃあ俺の部屋行く?」
真子「えっ?」
恭平「それか外か」
真子「…じゃあ…お兄ちゃんの部屋で」
相談事
それはもちろん
由美子の誕生日について
サプライズにしたい為、由美子には内緒
玄関先や居間で話すワケにはいかず
少し迷ったが恭平の部屋で
話す事に
恭平「どうぞ」
真子「…おじゃまします」
恭平の部屋に入るのは
あの日以来、二度目の事だった
あの時は部屋の中は暗く、それどころで
はなかった為
今日、改めて入ってみて
恭平の部屋の、ある事に気づく真子だっ
た
真子「…」
恭平「気になる物でもあった?」
真子「気になる物っていうか…男らしい
部屋だなって」
恭平「あはは、一応男だからね」
真子「そうだね」
全体的に黒と白の
モノトーンでまとめられていて
机の上にも教科書やノート、筆記用具が
あるだけで
かわいらしい小物や置物などは一切
置かれていなかった