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私のオネエちゃん

第4章 母の誕生日



店員「ありがとうございます、合計で5
890円になります」

真子「5千…」

恭平「これでお願いします」

真子「あっ」

店員「一万円、お預かりします」

真子「ちょっとお兄ちゃん、私が払うか
ら…」

恭平「こういう時はお兄ちゃんが払うも
のなの、だから気にするな」

真子「…うん」



金銭的にキツイ中
払ってくれるのはありがたかったが

「お兄ちゃんが払う」

その言葉が
少し引っ掛かる真子だった



真子「うっ…重っ…」

恭平「真子、こっちの方が軽いよ」

真子「あぁ…ありがとう」



さりげなく
真子が持っていた買い物袋を
重い物から軽い物に代えてくれた恭平

しかし
勘違いしてはいけない
この優しさは兄が妹に向ける優しさであ
って
自分に向けられる
好意からではないのだ…



真子「…」

恭平「これっ、当日まで部屋に隠しとく
から」

真子「…うん」


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