私のオネエちゃん
第2章 再会
真子「あっ…お弁当忘れた…」
恭平「はいっ、お弁当と朝ご飯のおにぎ
り」
真子「持って出てくれたの?ありがとう
お兄ちゃん」
恭平「いいから、早く食べて」
真子「うん」
少し行儀が悪かったが
バスが来るまでの間、真子は朝ご飯の
おにぎりを急いで
食べた
真子「…」
恭平「何?」
真子「…お兄ちゃん、大学の時もそんな
格好で行くんだなって…」
恭平「そうだよ、変?」
真子「別に…変じゃないけど…」
恭平は
真子の三つ上で
近くの有名な大学に通っている
比較的、学力の高い大学でそれほど規則
も
厳しくはないが…
真子「怒られたりしないの?」
恭平「別に」
真子「…そうなんだ」
恭平「うん」
恭平の女装
驚くほど似合っているからか
それとも生徒の意志を尊重する自由な校
風なのか
はたまた最初から諦めているのか
女装して大学に通う事について恭平は
誰にも
注意された事は
ないらしい
恭平「バス来たよ」
真子「うん」