
私のオネエちゃん
第2章 再会
恭平「真子、こっちおいで」
真子「ありがとう」
通勤ラッシュの時間
バスはほぼ満杯でぎゅうぎゅうの状態
もちろん
空いてる席などもなく
学校に到着するまで立ったまま
人に押されても踏まれても我慢するしか
なかったが…
真子「お兄ちゃん?」
恭平「真子、苦しくない?」
真子「…大丈夫」
さりげなく
恭平は真子を壁際に移動させると
真子が他の乗客達に押し潰されないよう
自分の身を盾にして
必死に
真子を守った
真子「…あっ!!」
恭平「ごめん」
真子「ううん、大丈夫…」
バスが揺れた瞬間
恭平はバランスを崩し真子に寄り掛かっ
た
少しの間だったが
真子は恭平の匂い、体をまじかに感じ
いくら女性の格好をしていても、やはり
恭平は男性、男なのだど
改めて実感する
真子だった
恭平「着いたよ」
真子「えっ?あぁ、うん…」
恭平「いってらっしゃい」
真子「…行ってきます」
