私のオネエちゃん
第7章 過去との決別
真子「…あんまり使えなかったな」
恭平「使ってみたら」
真子「えっ?」
恭平「今日で最後なんだから、ねっ」
真子「…」
走るつもりはなかったが
恭平が言ったように今日で本当に最後だ
から
真子はジャージ、シューズに着替え
久しぶりにグランドで
走ってみる事に
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
恭平「真子、いくよ!!」
真子「はい!!」
スタートに立ち
走る準備をし合図を待つ真子
久しぶりの感覚にドキドキしながら、つ
いに
その時がきた
恭平「よ~い」
真子「…」
恭平「スタート!!」
真子「!!」
スタートの合図と共に
グランドを真っすぐ走り始めた真子
あの頃と感覚は似ていたが一緒ではない
走るスピードも、フォームも
あの頃とは全く違う
でも…
恭平「ゴール!!」
真子「っ…はぁはぁ…はぁ…」
久しぶりに走った事で
妙な達成感と爽快感に真子の気持ちは満
たされていた
真子「はぁはぁ…」
恭平「ナイスな走りだったよ、真子」
真子「…ありがとう」