私のオネエちゃん
第8章 告白の結末
真子「…はぁ」
ケイ「真子?」
幸「真子、どうしたの?」
真子「幸…」
幸「?」
恭平が家を出て
かれこれ三週間が経過していた
由美子とはちょくちょく連絡を取り合っ
ていたらしいが
何故か
真子が携帯に連絡すると留守電になり
メールを送っても返信はなく
完全に
避けられていた
幸「お兄さんとなにかあった?」
ケイ「お兄さん?」
幸「真子にはお兄さんがいるの」
ケイ「お兄さん!!」
真子「…でも家…出てっちゃって…」
幸「えっ…どうして?」
真子「レポートが忙しいからって言って
友達の家に…たけど…」
幸「だけど?」
真子「…」
レポートが忙しい
そんなのは口実で本当は…
本当は自分の身勝手な告白が原因で
恭平は家に居づらくなり家を出ていって
しまったのだ
きっと…
真子「電話しても…メールしても…全然
返事なくて…」
ケイ「真子、悲しい顔似合わないよ」
真子「…ケイ君」
幸「そうだよ、真子」
真子「幸…」
幸「電話もメールもダメなら直接会いに
行こう、ねっ!!」
真子「…」