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私のオネエちゃん

第8章 告白の結末



幸「ねえ…あの人誰…友達?」

真子「…わかんない」



恭平の後を追うように
大学から出て来た一人の女性
女性に興味のない恭平の事だからきっと
仲の良い
友達の一人
そう思われたが…



女性「恭平、誰?」

真子「!?」

恭平「俺の妹と、妹の友達」

女性「妹さんなんだ、はじめまして」

真子「…はじめまして」



友達
仲の良い友達の一人
そう思いたかった、信じたかった
でも彼女は当たり前のように恭平と腕を
組み
その姿はまるで
恋人同士のようだった



真子「…」

幸「お兄さん、その人は…」

恭平「俺の彼女、最近告白されて付き合
うようになったんだ」

真子「彼女…」

幸「お兄さん!!でもお兄さんは」

真子「幸、いいから…」

幸「真子!?」

真子「…いいから…帰ろう…」

幸「…わかった」

恭平「…」



もう聞きたくない
これ以上、彼女と一緒にいるところを見
たくない
そんな思いから真子は逃げるように
その場から去って行った



恭平「…」

女性「これで良かったの?」

恭平「あぁ…ありがとう」


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