テキストサイズ

私のオネエちゃん

第8章 告白の結末



恭平「元気?って…今日会ったか…」

真子「お兄ちゃん…」



電話口から聞こえる
恭平の優しい声に、いけないと思いなが
らも
真子の胸は高鳴り
少しだけ期待してしまった



恭平「メール読んだよ」

真子「…うん」

恭平「ありがとう、祝福してくれて」

真子「あっ…当たり前でしょう?妹なん
だから…」

恭平「妹…そうだね…」

真子「…」



「妹」
自分で言った言葉だったが
その意味、その言葉の重さが真子の心に
強く突き刺さった



真子「お兄ちゃん…」

恭平「?」

真子「戻って…来るよね?家…」

恭平「真子…」

真子「みんな会いたがってるし、それに
もうすぐ文化祭もあるから、ねっ…」

恭平「…もうすぐ…戻るから」

真子「待ってるからね」

恭平「うん…」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~



数日後
恭平が家に戻って来た
笑顔で出迎えられるか正直、不安だった

恭平の顔を見たら不思議と
笑みがこぼれる
真子だった



真子「お帰りなさい!!」

恭平「…ただいま」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ