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私のオネエちゃん

第10章 両想い



男子「海斗、俺日直だから先に行ってて
終わったらすぐ行くから」

海斗「わかった、先行ってる」

真子「海斗!?」

海斗「…」

真子「海斗、あのね…」

海斗「…」



放課後
真子は勇気を出し海斗を呼び止めた
もちろん、この前の恭平との事をちゃん
と説明する為だった
しかし…



真子「この前の事だけど…」

海斗「別に…別にいいんじゃない?」

真子「海斗?」

海斗「あのお兄さんと付き合うの…別に
いいんじゃない…」

真子「海斗、本当にそう思ってる…」

海斗「…思ってるよ」

真子「…」

海斗「でも…」

真子「でも、何…」

海斗「例え血の繋がりがなくても相手が
お兄さんである限り、真子は幸せにはな
れないよ、絶対…」

真子「海斗…」

海斗「…」



海斗の言葉
現実的で冷たい言葉だったが的を射てい

どんなに頑張っても
どんなにお互いの事を想い合っても
二人が兄と妹、家族である限り幸せには
なれない

そして
その予言は悲しくも
近い将来、的中してしまうのだった…


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