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あたしは被害者

第5章 ママ


「ただいま」

誰もいないのに。


本当は

誰もいないってこと、
寂しい時もあった。

でもそれは

最高のシチュエーション。


誰もいない。

一人しかいない。

自分でなんでも、
しなきゃいけない。

頼らない子。


そう、思われて
甘やかされて

可哀想がられて
哀れに見られて…


それがいつの間にか

快感になっていたんだ。

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