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あたしは被害者

第6章 ママの彼氏


「これを飲んだら今日は
もう帰るよ。」

桶川が言った。

「え、あ、そう?」


ママと桶川は少し
あたしの顔色を伺いながら

顔を見合わせた。


初対面なのに
桶川が長居するのは

あたしが嫌がると
考えているのだろう。


アイコンタクトをさりげなく
取っている
ママと桶川が気持ち悪い。



『カタッ』


カップを皿の上に
戻す音がした。


「じゃあ今日は帰るね
笑みちゃん、バイバイ!」

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