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さきゅばす

第3章 夜のクラブ

帰り道

「あー……はぁー、うーん。……なんであんなことを……うーん」

「どうしたのサーちゃん。ずっと独り言いってるよ」

「えっ? そんな言ってる?」

「うん

昼休み後の体育のダンスときに『私は馬鹿だ。バカバカバカ……』

そのあとの国語の各自朗読に紛れて『意味が分かんない。なーんでどうしてー』

そのあとの社会のチャイムと一緒に『あーもう、サイテーあたしはサイテー』

それから……」

「はいはい、分かりました…… もういいです」

私は心底、ハルにしてしまったことを後悔していた

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