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さきゅばす

第3章 夜のクラブ

家に着いて下着姿になると、ダイニングのカレンダーをみる

今日は特練の日

母は夜の11時まで帰ってこない


あそこまで言っておいて、行かなかったらどう思われるだろう

私は誰もいない食卓で頭をかかえた

「あたしは馬鹿だ。バカバカバカ……」

ハルはクラブでなんとかって言っていた

クラブになんて行ったこともないし、どんな所なのかも分からない

「絶対ムリ! ムリだぁー」

二階に上がって、ケータイでクラブを調べてみる

『クラブとは……会員制の集まり、社交・親睦団体などを指す』

「これじゃない……」

『クラブはホステスと呼ばれる女性従業員が……』

「まさか! ……いや、そんなわけないよね」

『クラブとはゲーム「ポケットモンスター」に登場するポケモンの一種』

「……クラブって、なんなのー」

私はケータイを放ってベッドに転がった

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