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さきゅばす

第2章 ちょっとした変化

「そんな匂いがするかなぁ……」

図書館で私は自分の制服をかいでみる。

ユイも私の制服に鼻を寄せる。

「じゃっかん……」
「若干?」
「ムシューダの臭いがする」

私は持っていた本を落とした

「いや……ムシューダに臭いなんてないし。てか、臭いが無いからムシューダだし」
「あっそーかぁ! サーちゃん賢い!」

ユイの声が図書館に響く

図書館に人は少ない

私は本を直しに立ち上がった

もとあった本棚に本を直そうとすると、横からすっと誰かの手がのびる

「なんの本、読んでるの?」

声ですぐに分かった

私は振り返ってハルと目を合わせた

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