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仮面な人たちの恋愛夢小説

第2章 仕事と愛と君と、(W)

『おはよう御座います、照井刑事っ』

「早いな、いつもながら感心する」

彼女は水無月愛羅(ミナヅキアイラ)。
3ヶ月程前に照井竜がいる“超常犯罪捜査課”に配属されてきた女刑事。
優しい風貌と、気配りの良さが署内では評判だ。
皆がいうに、彼女の微笑みはこの世のものとは思えない程の、まるで天使の微笑みだとか。

『皆さんが来たときに気持ちの言いように心がけていますから‥でも、人に誉められるのって嬉しいですね』

「そうか‥いい心がけだ」

えへへっと照れ笑いしている彼女は大抵いつものことだが、一つ気になるのがいつも“当たり前”のことに対してわざわざ何かしら反応する事…──
照井は、珈琲を淹れ始めて彼女は照井の横で珈琲を淹れるのを見詰める。

『いい匂いです‥どうやったら照井さんみたいに美味しい珈琲を淹れられるんですか??』

「そうだな‥強いて言うなら、淹れ方が酷い仲間を見兼ねて‥と言ったところか」

『そうなんですか??誰なんですか?その人』

「私立探偵の左翔太郎だ。彼はドーパントが絡む事件の時もう一人の彼がいうところの相棒と一緒に手伝ってもらっている」

『へぇー‥探偵さんとお知り合いだったんですかぁ...ちょっと意外でしたねっ』

「彼等にはいつも世話になっているからな‥そうだ、後で彼等がいる探偵事務所に行くことにしよう。君のことも、そろそろ紹介しないとな」

『はいっ♪』

二人はそんな会話を交わしながら照井の淹れた珈琲を啜る。
その際、愛羅は収支嬉しそうにしていた。   

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