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翔太郎は頷く。
照井は何か考え事をするかの様に腕を組み、そして静かに口を開く。

「いつからそうなった」

「確か…三週間くらい前だったか‥」

「そうか…三週間前…だとしたらそれは俺にも責任が有るかもしれん」

「え…どういうことだよ？」

「フィリップは俺に一度頼んできた事があったんだが、俺はそれを断った。…それは恐らく、今現在左が受けていることだろう」

「照井が断ったから俺に来たってことか…つまりは、照井が断らなければ今頃照井は…っ」

「いや、恐らく左が考える様なことは起きないだろう。何せ俺は刑事だ。…まぁ、後は分かるだろう」

突然手錠を取り出した具合に、照井は不適な笑みを見せた、
彼は、“逆に俺が飼ってやる”という意思表示なのだろう。
予測がついた翔太郎は、静かに小さく身震いした。

「開発されるのは辛かっただろう…どうだ、俺に飼われるというのは。フィリップよりは良くしてやれると思うが」

「え…ぁ、いや…」