仮面な人たちの恋愛夢小説
第10章 飼って飼われて愛されて、(WBL)
それから翔太郎は照井に電話をかけ、仕事終わりで逢うことに──
「悪いな呼び出して」
「気にするな。それにしても君にしては珍しいな、飲みたいだなんて…」
「何かそういう気分になったんだ。それも、お前と一緒にな」
しみじみと話しながら、二人はBARへと脚を運んだ。
端っこの席二つに腰掛けた二人はそれぞれ飲みたい物を一つずつ頼んだ。
意外にも、二人は一緒にウィスキーを頼んでいた。
「照井もウィスキーか」
「左と酒の相性がいいとは思わなかったな…」
軽く交わしたグラス。
会話を交わし、酒が進むうちに二人は自然と本題へと入った。
「ところで左。俺をこうして呼び出したってことは、何か意味が有るんだろう…?」
「ああ。‥なぁ、照井」
「何だ…?」
「俺さ‥‥俺…」
弱々しく呟く様に何かを言いたげな翔太郎。
照井はそんな翔太郎にそっと近付いて耳を傾けた。
「俺…フィリップが、今のフィリップが怖くて仕方ねぇーんだ‥そんなとき照井に見られてて、最初はヤバいって思った。‥でも次第に別の考えが出てきたんだ。‥‥俺、これだけは絶対照井だけには言わないって思ったけどさ、ちょっと酒の力借りていうな」
「悪いな呼び出して」
「気にするな。それにしても君にしては珍しいな、飲みたいだなんて…」
「何かそういう気分になったんだ。それも、お前と一緒にな」
しみじみと話しながら、二人はBARへと脚を運んだ。
端っこの席二つに腰掛けた二人はそれぞれ飲みたい物を一つずつ頼んだ。
意外にも、二人は一緒にウィスキーを頼んでいた。
「照井もウィスキーか」
「左と酒の相性がいいとは思わなかったな…」
軽く交わしたグラス。
会話を交わし、酒が進むうちに二人は自然と本題へと入った。
「ところで左。俺をこうして呼び出したってことは、何か意味が有るんだろう…?」
「ああ。‥なぁ、照井」
「何だ…?」
「俺さ‥‥俺…」
弱々しく呟く様に何かを言いたげな翔太郎。
照井はそんな翔太郎にそっと近付いて耳を傾けた。
「俺…フィリップが、今のフィリップが怖くて仕方ねぇーんだ‥そんなとき照井に見られてて、最初はヤバいって思った。‥でも次第に別の考えが出てきたんだ。‥‥俺、これだけは絶対照井だけには言わないって思ったけどさ、ちょっと酒の力借りていうな」