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完全に脱力状態の翔太郎は照井を見上げて、照井は翔太郎の言葉に頷いた。

「俺、照井がさ‥お前が、俺に飼われてみないかっていったときさ、正直いうと…照井ならいいって思ったんだ。しかも誰でも良かった訳じゃなくて、照井だったから多分、そう思ったんだ…あーっ、何いってんだろ俺」

照井は少し悩む様な素振りを見せて言った。

「そうか‥左、君が話してくれたから俺も話そうか。…俺は、いや俺も、左じゃなきゃあんなことはきっと言わなかった。恐らく今俺は君と同じ気持ちなんだろうか…どうだ？左」

「照井…」

不意に照井と目があった翔太郎は何故かその時目が離せなくなり、気がつけば照井に寄りかかっていた。
そんな翔太郎の肩を当然の様に引き寄せる照井。
──その内に二人はそのまま照井家へと脚を向けていた。