仮面な人たちの恋愛夢小説
第12章 咲く華、桜の如く(K)
───2014年3月22日───
次狼は夢を見た。
最近毎日同じ夢を見る。
月夜。月明かりに照らされた美しい桜の木。
風がそよぎ、頬をなぜるとき突然空が紅く色を変え視界を紅く染める。
やがて戻った視界は、次に桜の木を捕らえる。
木の根本に小さな子供の狼が血だらけで倒れているのが見えた次狼はその狼に寄り添うと、うっすらと目を開いた子供の狼が次狼を見て安心感を抱いたのか身を寄せてくる。
そんな子供の狼を抱き抱えている自分をいつも夢で見ていた次狼。
何て不思議で奇妙な夢なのかと、次狼はいつもながらに感じていた。
次狼は夢を見た。
最近毎日同じ夢を見る。
月夜。月明かりに照らされた美しい桜の木。
風がそよぎ、頬をなぜるとき突然空が紅く色を変え視界を紅く染める。
やがて戻った視界は、次に桜の木を捕らえる。
木の根本に小さな子供の狼が血だらけで倒れているのが見えた次狼はその狼に寄り添うと、うっすらと目を開いた子供の狼が次狼を見て安心感を抱いたのか身を寄せてくる。
そんな子供の狼を抱き抱えている自分をいつも夢で見ていた次狼。
何て不思議で奇妙な夢なのかと、次狼はいつもながらに感じていた。