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仮面な人たちの恋愛夢小説

第16章 love music(K)

今日も彼女は、片手にバイオリンと少量の荷物を持って彼のもとを訪れる。

「ようやく来たか。始めるぞ」

少しおどけたようないつもの調子で出迎えた彼・紅音也に、彼女はそっと傍に寄る。
バイオリンをてにすると、音也は黙って少し離れると彼女の前に立った。

「この前より格段に良くなっている。やはりお前には才能があるな」

音也はいつもそう言って彼女をおだてる。音也の実力は本物だと分かっている彼女だからこそ、音也のそんな言葉に受け入れられた。

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